過去に2記事、筆者が副業案件BLOSSOM(ブロッサム)にて多額の損失を被ったことについてお伝えしました。


言うまでもなくこの金銭的損失は、筆者にとって全方位全面的なダメージを与えるものでした。
何をしていても翌月の資金繰りについての不安が頭から離れず、あらゆる面で集中力を保つことが難しくなりました。
日常で必要な買い物をするにも常に罪悪感が伴い、健康が損なわれるだけでなく他の人に何かをしてあげられない悔しさや自己嫌悪の気持ちが増大したことを思えています。
そして何よりも収入が限られている中でどのように失ったものを取り返せるのかという絶望感が大きな壁のように立ちはだかっていました。
解決策を模索
借金を解消するには大まかに2つの方法に分けられます。
- 借金を完済する
- 借金を減額もしくは帳消しにする
というもの。
振り返ってみれば筆者はそれまで前者の方を重視していて、ともかく収入を増やして借金を返せる道筋が見えるまでにしてしまおうというスタンスでした。
ですがいよいよ75万円という新たな重荷が増えた時、
「まずは取り返さなければ」
という意志が初めて起こったのです。いや、もっと早い時期に気づいておくべきでした。
リサーチ
自分が引っかかる詐欺なら社会一般の他の人も少なからず引っかかっていると思い、ググってみるとたくさんの被害報告や返還請求を請け負う司法書士や弁護士事務所が見つかりました。
その中で筆者が扉を叩いたのは丹誠司法書士事務所。
どのようなキーワードでヒットしたかは正確に覚えていませんが、恐らく「副業 詐欺 借金 返済」などで探した末に辿り着いたのでしょう。
この事務所は幅広い分野の中で副業詐欺の解決実績に関してもアピールしており、この手の案件には強そうな印象を受けたため依頼することにしました。
丹誠司法書士事務所に依頼
最終的に丹誠司法書士事務所に依頼することになりましたが、この事務所を通して筆者の状況は大きな変化を迎えることとなりました。
その経緯をこちらに記録します。
LINE相談
丹誠司法書士事務所公式サイトから相談の申し込みをすると、LINEでメッセージのやりとりが始まります。
まず確認された点は以下の3つ。
- 詐欺の種類
- 支払い方法
- 被害総額
詐欺の種類に関してはスマホ副業詐欺や投資詐欺など、さすがこの手の案件を専門とする事務所らしい詳細な分類が選択肢として挙げられていました。
その後個人情報の共有をし、依頼内容をできるだけ詳しく記載しました。内容は以下のようなものです。
- 氏名(匿名・ニックネーム可)
- 電話番号
- メールアドレス
- 被害に遭った案件とそのWEBサイト、申込内容等
- 電話口での対応内容
- 申し込み前に聞いた内容と実態の食い違いを箇条書き
- サポートの対応と現状
- 追い詰められた自分の経済状況
対応してくださった担当者の方によれば、BLOSSOMに関しては案の定依頼が多い案件であるとのこと。
ちょっと安心です。
事前通話
次に10~15分ほど時間をとって最初の通話をするための時間帯を尋ねられました。
当日中に時間の折り合いがつき、予約完了。電話は事務所のフリーダイヤルからかかってくるため、050のIP電話でも応対可能です。
通話の内容はもちろん被害内容の詳細な確認。
それから、
- BLOSSOMとのLINEでのやりとりの詳細(担当者の方の指示に従いデータを取得し送信)
- BLOSSOMから申し込み前に共有された各資料
を共有しました。
各種書類提出
続いて依頼を確定するための各種書類を提出します。内容は以下の通りです。
- クラウドサインによる電子契約への同意(メールアドレスに送付)
- 解決に向けた委任契約書(同上)
- 身分証明書(免許証、マイナンバーカードなど)
- 使用したクレジットカードの写真
- クレジットカード利用明細
- 返金される際の振込先の銀行口座情報が分かる写真
- BLOSSOMサポートチャットURL
- 各LINEトーク履歴データ
- 現住所の確認書類(クレジットカードの紙明細など)
担当司法書士との事前通話予約
書類が揃ったら、後は担当司法書士の先生と依頼の最終確認と挨拶のために事前通話を行うことになります。
候補日の選定を経て、事務所の稼働状況次第ですが3日から5日程度でこのプロセスが終わる印象でした。
依頼完了及び調査開始
依頼作業はここまで。所要時間は長くても1週間以内には終わる印象です。
この後は調査チームにより本格的な事実確認が行われていくことになるため、対応部署とLINEアカウントが変わります。
最後にアンケートをとって新規相談窓口とのやりとりは終了です。
本格的な調査開始
事務所の対応部署が変わり、いよいよ本格的な調査と返金請求へ向けた動きがスタートします。
返金には粘り強さが必要な場合がある
筆者の件でついに事務所が動き出したのが5月12日のこと。
数か月にわたる少々長い闘いが始まりました。
担当部署からの最初の通達にはこのような内容が含まれていました。
- 相手方への返金を求める書面の送付が完了したこと
- 消費者契約法・特定商取引法等に基づき相手方と協議を進めていくこと
- 最初は低い金額の提示があり、交渉を重ねながら返金金額を支払った額に近づけていくこと
- 場合によっては3ヶ月以上の時間を要する可能性があること
- 相手方から本人(筆者自身)に直接連絡がある可能性もあるが、すべて無視すること
- 進捗状況の確認など、連絡は電話で気軽にできるとのこと
契約書の確認
またBLOSSOMの場合レターパックで契約書が送付されているのですが、数日後その確認がありました。
契約が確実に交わされていることを公式に確認するためでしょう。
画像を送付しました。
最初の和解案
5月22日、最初の和解案の提示があった旨伝えられました。
和解案: 35万円の決済取り消し
とのこと。
さすがに憤りが抑えきれなかったので、反証を進めて頂くよう回答致しました。
少々相手方に対する感情的な内容も含みましたが、次の通りです。
- 利益が1円も出ていないのに全額返金どころか半額も返金する意思もないのは不誠実極まりないこと
- クレジットカードの支払い状況により、より早く大きい金額の返還を改めて望むこと
- 少なくとも返金金額は半額以上である40万円以上は譲れないこと
それに対する事務所からの回答は以下の通り。
- 増額については継続して交渉
- 相手方の回答が直接返金ではなく「決済取消」であるため、交渉の所要期間については保証できないこと
すべてを経験した後から冷静に考えると極めて妥当なご回答なのですが、当時の筆者はあらゆる方面で追い詰められていたため、どうしようもない迷惑な依頼者であると自認しつつも事務所にもうひとプッシュ。
- 支払いが滞れば命にもかかわることを相手方にも知って頂くよう交渉に含めて頂きたいこと
- 生活に余裕のない中で望みを託した副業にこんな形で裏切られる憤りと、誠実さに欠ける対応に対する失望
- 迅速に最大限の誠意ある対応を相手方に求める気持ちが尽きないこと
それなりに長文で神経質な文章になりましたが、冗談でもなくそれほどまでに筆者は追い込まれていました。
諸刃の剣と大きなリスク
この切実な訴えに司法書士の方はお答えくださり、一つ諸刃の剣ともいえる手段をご提案されました。
それはカード会社を通じた支払いの強制取消を申請すること。
これは交渉を続けても全額に近い金額での返金の和解案に至るまでにかなりの時間を要する可能性があったからです。
成功すれば相手方の意志に関わらずカード会社を通して全額を取り返すことができます。
ただしこの方法には大きなリスクもありました。以下の通りです。
- すべての判断はカード会社次第になるので、100%の返金になるか1円も返ってこないかのどちらかになる可能性が高い。
- 強制取消が成功した際には相手方から損害賠償請求される可能性がある。
- 事実上交渉決裂を意味するので、一度失敗してしまうと提示された和解案に戻ることは非常に困難。
つまり速やかに全額が返ってくる可能性がありますが、1円も取り返せない可能性もある大変リスクの高いギャンブルのような手段であるということです。
可能性に関しては先生方も断言できない部分があると思われ、これ以上詳しいご回答は頂けませんでした。
最終的に筆者はどうにか直近の支払いを乗り切る見通しが立ったため、強制取消をせずこのまま交渉を継続することに決めました。
和解
6月7日、ついに新たな和解案が提出されました。
50万円を返金するとの内容。
長期化して失う時間と金額を天秤にかけた結果、筆者はこの和解案に応じることにしました。
最後まで相手方の誠意には疑問
待つことおよそ1ヶ月の後7月3日、返金がまだ完了していないのでご確認したところ次のような回答がありました。
- 50万円のうち10万円については振込対応された模様。
- 40万円については返金ではなくカード会社を通じての決済取消になり、連絡待ちとのこと。
最後の最後まで期日は守られない上に返還方法まで勝手に変更される始末。
さすがに相手方のこの対応には呆れてしまうほどでした。
待つことさらに1週間ほど。ついに7月11日、返金があった旨と7月14に筆者の個人口座に手数料を差し引いた額が振り込まれるとの連絡がありました。
クレジットカード会社の決済取消ができず、結局現金による返金対応になったとのことでした。
そしてついに7月14日…
口座の明細に振込額が表示されているのを確認した時、ようやく報われたことの安堵感、達成感、対応してくださった事務所の方々への感謝がこみ上げてきました。
今でも覚えています。
稼げる副業はあるのか?
さて、長い闘いの末に筆者はどうにか必要最低限の期間でおよそ半分の被害額を取り返すことが叶いました。
それでも、手元に戻ってこなかった残りの高い勉強料を支払わなければならなかった結末に変わりはありません。できればこのような経験をしないに越したことはないのです。
そのためには
- 副業探しを諦め一切関わらない
- 本当に稼ぐことのできる副業を見極め探し出す
これら2つの選択肢のうちいずれかを選ぶしかありません。
もちろん筆者には収入源がどうしてもどうしても必要だったので、選択肢は他になく…
その結果…
実は筆者は現在別の方法で副業を継続しており、さらに継続的に収入を得ることができています。
そのことについてはコチラの記事をご覧ください。

コメント
はじめまして。不躾な質問で申し訳ないですが弁護士費用はどのくらいかかりましたか?
コメント及びご質問ありがとうございます。
この記事の司法書士費用については、コメントや記事内で公開できるか確認しておりませんので控えさせて頂きます。
https://lin.ee/A5XknbD
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